「紅麹」問題 “サプリ摂取者”に取材「とても怖い」 1人が腎疾患で死亡…入院報告が新たに50件
小林製薬は、サプリを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、今年に入りサプリを使っていた1人が腎疾患で死亡していたと発表しました。この「紅麹」問題をめぐっては、メーカーでは商品を自主回収するなど、影響が広がっています。私たちは“サプリメントを摂取していた”という人を取材しました。
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私たち消費者の不安は、どんどん広がっています。
70代(都内、26日)
「ニュース見て、思わず冷蔵庫に走って(麹商品の)裏見て大丈夫かなって。麹自体を気にして手が出なくなる」
60代(都内、26日)
「『紅麹』と書いてあったら正直安心していた。疑いなく安全かなと思って使っていたけど、認識が変わった」
30代(都内、26日)
「今スーパー行くけど、赤い食品選ばないと思う。きょうは緑とか茶色とか。偏見だけど赤い(もの)は買わなくなると思う。本当に偏見だけど」
もちろん、紅麹全てが悪いわけではありません。問題なのは、小林製薬が製造している“紅麹サプリメント”です。これまで入院する人も確認されるなど健康被害が相次いでいましたが、26日、新たに…
小林製薬のHP
「製品と死亡との因果関係が疑われる事象を把握いたしました」
死者も出る事態になっているのです。
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私たちは“サプリメントを摂取していた”という人を取材しました。
紅麹サプリを摂取(30代)
「正直この商品、手元からなくしたいくらい気持ち悪い」
私たちが話を聞いた30代の男性が見せてくれたのは、いま健康被害が相次いでいる小林製薬のサプリメント、“紅麹コレステヘルプ”。
紅麹サプリを摂取(30代)
「買いだめていた感じです。(健康診断で)コレステロールまわりだけ判定よくなかったので、ちょっと飲んでみようかなと」
約1か月前から毎朝3粒飲み続け、実際、コレステロールの値は格段によくなったといいます。しかし…
紅麹サプリを摂取(30代)
「(コレステロール値に)反比例して腎臓に関連する(値)が異常値を示していた」
代わりに、腎臓の機能の低下を表す数値が出始めたといいます。
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そもそも、一般的な紅麹について専門家は次のように話します。
食品安全に詳しい東京大学 唐木英明名誉教授
「コレステロールを下げる、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げることが期待され健康食品になった」
健康食品として販売されている商品も多く、紅麹そのものが問題というわけではありません。しかし、小林製薬のこの紅麹サプリメントをめぐっては、腎臓の疾患などを訴える人が相次いでいて、例えば…。
紅麹サプリを摂取(30代)
「いわゆるけん怠感を感じたり、夜間にトイレに行く回数が1日につき3~4回とか増えて、目が覚めちゃう」
小林製薬によると、腎臓の疾患などで入院が確認されている患者は25日までに26人。さらに26日、入院の報告が新たに50件寄せられたといいます。そして、死亡した人もいたことが判明。腎臓の疾患だったということです。
紅麹サプリメント摂取(30代)
「もう…とても怖いですね。この商品、手元からなくしたいくらい気持ち悪いですね、見るのが」
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厚生労働省と消費者庁は、小林製薬の担当者にヒアリングを行っていて、さらに有害な物質が含まれていなかったかどうかなど、食品衛生法に違反していないか調べるとしています。