福島第一原発処理水 午後1時から放出開始 1日約460トン 漁業者は“風評”懸念
東京電力はさきほど、24日午後1時から福島第一原発の処理水を海に放出しています。福島第一原発の上空から中継します。
福島第一原発の上空に来ています。この時間、風はほとんど吹いておらず、海も波も穏やかな状況です。
こちらから見えるのが福島第一原発北側にある処理水の希釈設備です。水色の配管には、くみ上げられた大量の海水が流れていて、この場所で処理水を100倍以上に薄めています。処理水はその後、海底トンネルを通って1キロ先の沖合から放出されます。
放出は先ほど、午後1時すぎから始まりました。海への放出は海底で行われているため、上空からは特段の変化は見られませんが、作業員が設備を確認している様子などは見られました。
処理水の放出量は1日に460トン程度で、今年度は全体の貯蔵量の2.3%程度にあたる3万1200トンを海に流す計画です。
一方で、福島県内では漁業者らを中心に風評被害を懸念する声が根強くあります。
福島・いわき市 漁師・佐藤文紀さん「きのうまではあまり実感はわかなかったが、きょう(処理水を)流すとなると、どういう反応が出るのかすごく気になるし、心配」
福島・いわき市 仲買人・猪腰洋治さん「冷静に受け止めているが、きょう以降(影響が)来るのかと、気持ち的には大変」