【全文】令和6年 天皇陛下のご感想(新年に当たり)
天皇陛下は、新年を迎えるにあたり、感想を文書で寄せられました。各地で起きた自然災害や物価の上昇などにより苦労した人々を案じ、戦争や紛争に心を痛められました。「新しい年が、我が国と世界の人々にとって、明るい希望を持って歩んでいくことのできる年となることを祈ります」とつづられた感想の全文を紹介します。
【令和6年 天皇陛下の御感想(新年に当たり)】
昨年も地震や大雨、台風などの災害や、大雪による被害が各地で発生したほか、物価の上昇などにより、苦労された方も多かったことと思います。困難を抱えている人々のことを案じています。その一方で、助けを必要としている人々のために、様々な活動に地道に取り組んでいる人も多いことを心強く思うとともに、そのような支援の輪が広がっていくことを願っています。
世界各地で、戦争や紛争により、多数の人々の命が失われていることに心が痛みます。平和な世界を築くために、お互いの理解に努め、協力していくことの大切さを改めて感じています。
今年も、人々がお互いを思いやりながら支え合うことを願い、新しい年が、我が国と世界の人々にとって、明るい希望を持って歩んでいくことのできる年となることを祈ります。