東北新幹線“オーバーラン”ポイントを制限速度の倍近いスピードで通過 JR東日本が明らかに
今月6日、福島県の郡山駅で東北新幹線が本来の停止位置を過ぎて停車したトラブルで、JR東日本は、列車が駅に進入する際にポイントを制限速度の倍近いスピードで通過したと明らかにしました。
このトラブルは今月6日午前7時半ごろ、東北新幹線を走る「つばさ121号」が郡山駅に停車する際、車輪が滑ったことで速度が落ちず、本来停止する位置からおよそ520メートル、オーバーランしたものです。
JR東日本によりますと、通常、列車が郡山駅に入るときには、ポイントの通過速度を時速80キロに制限していますが、当時、その倍近い時速およそ145キロで通過したことがわかったということです。また、このポイントを通過する際の揺れで洗面所にいた60代の女性が壁に肩を強く打ち、ケガをしていたということです。
当時、周辺では雪が降っていましたが、これまでの調査で車輪や線路、ポイントに異常は確認されておらず、滑った原因については第三者機関の協力のもと、引き続き調査するとしています。
また、JR東日本は緊急対策として、トラブルがあった列車と同じE3系単独編成のときには、宇都宮・福島駅の間で早めにブレーキをかけるなどの対策を行っているということです。