広場で若者ら“路上飲み”まん延防止解除で… 若い世代で感染拡大の恐れも…
13日も全国の広い範囲で季節外れの暑さとなり、各地で夏日が続出しました。この陽気に誘われてか、12日夜、新宿区の高田馬場駅前の広場には、酒などを手に持ち、“路上飲み”をする多くの若者たちの姿がありました。
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東京都心の最高気温は26.4℃を記録し、2日連続で25℃以上の夏日になりました。今週は全国的には真夏日を記録したところもあるなど、季節外れの暑さが続きました。
この陽気に誘われてか、12日夜、新宿区の高田馬場駅前の広場には、酒などを手に持ち、“路上飲み”をする多くの若者たちの姿がありました。
マスクをはずし大声で騒ぎ、瓶をラッパ飲みにするだけではなく、中には座り込んで飲んでいる人たちもいました。
缶や瓶などが路上に捨てられた、高田馬場駅前のこの広場は、感染が拡大していた去年4月ごろ、路上飲みが問題となり、感染対策のため、約半年間閉鎖されていました。
区は現在、感染防止の注意をうながす看板を設置していますが、以前とほぼ変わらない状況になっています。
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こうした繁華街での夜間の人口は、若い世代に限らずまん延防止措置が解除されて以降、4割近く増加しています。
このため飲食店でも――
おすすめ屋池袋店 齊藤剛士店長
「(まん延防止解除以降)客足は結構戻ってきておりまして、4月に入って、新社会人の方や、学生の方がよく来られる印象です」
もつ鍋をはじめ、約70種類の料理をリーズナブルな値段の食べ放題・飲み放題で提供する、東京・豊島区の「おすすめ屋 池袋店」。予約を見せてもらうと、まん延防止措置の解除以降、10名ほどの団体予約も徐々に入りだしたといいます。
齊藤店長
「ピークタイム(午後7時頃)に向けて、団体のお客様が非常に増えてきています」
この店では、東京都のリバウンド警戒期間のため、1テーブル4人以内とし、団体客でも対応しているということです。
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一方、街では外食をためらう人も――
20代
「大人数とかは避けたりというのは、まだちょっとあって」
30代
「お酒よく飲むんですけど、特別な時とかにしか飲まなくなった」
東京では13日、8253人の感染者が報告されていて、30代以下が7割近くを占めています。
感染者が減らないことについて、専門家は――
国際医療福祉大学・成田病院 松本哲哉医師
「社会として、少し今までと比べて、コロナと付き合うという状況に少しずつ変わってきていると思います。特に若い人同士の中で、自分が感染していると気づかず、他の人に感染させてしまっている。それがまた、どんどん広がっている」
さらに、今後、若い世代の3回目接種が進まない場合、ゴールデンウイークの旅行などの移動で、感染が再拡大するおそれがあると指摘しています。