石川震度6強「断層に流体がしみこんだ可能性」地震調査委
今月5日、石川県でおきた最大震度6強の地震で、政府の地震調査委員会はその原因について、「断層に流体がしみこんだ可能性がある」との見方を示しました。
石川県珠洲市で震度6強の揺れを観測した地震から1週間たちましたが、地震調査委員会は定例の会合で、原因などについて議論しました。
ここ数年、能登半島でおきている一連の群発地震活動について、「地下の流体の移動が関与している可能性がある」との見解をこれまでにまとめていますが、地震調査委員会の平田直委員長は今回の地震の原因について、「その流体が地震を引き起こす断層にしみこんだ可能性がある」との見方を示しました。
それによって、断層がすべりやすくなり、地震が発生した可能性があるとみています。
一方、震度6強の地震発生以降、12日午後4時までに震度1以上の地震が96回にのぼるなど、依然として活発な活動が続いているということです。
こうしたことから、地震調査委員会は引き続き、今後1週間程度は震度5弱から6強程度の揺れを伴う地震が起きる可能性があるとして、注意してほしいと呼びかけています。