上皇さま きょう90歳(卒寿)に~いまもハゼ分類の研究続け、夕方にはオセロや将棋も
上皇さまは23日、90歳、卒寿の誕生日を迎えられました。
宮内庁によりますと、上皇さまは上皇后さまと共に規則正しく静かに穏やかに過ごし、新聞やテレビのニュースをよく見て、自然災害など国内外の出来事に目を向けながら、国民生活の様子に心を配られているということです。
沖縄や戦争と平和への思いは今も強く、沖縄の文化や訪問の思い出とともに日光での疎開や終戦直後の生活、旧満州から引き揚げてきた満蒙開拓団の人々のことなどをよく話題にされているということです。
上皇さまは週に3回、皇居の生物学研究所と仙洞御所で魚類の研究を続け、およそ40年前に自身が発表したハゼの分類に関する論文について、研究対象となる種の数も増えたことから再検証することを決め、2つのテーマに取り組まれているということです。
研究がない日の午前はテレビ番組の録画を見て、夕食後には侍従とオセロや将棋を楽しまれることもあるということです。
上皇さまは去年7月に三尖弁閉鎖不全による右心不全と診断されましたが、薬の服用など内科的治療により、比較的安定した状態が続いているということです。