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ラニーニャ現象発生の可能性高まる? 夏に発生すると“かなり高温”のおそれ

2024年5月10日 15:46
ラニーニャ現象発生の可能性高まる? 夏に発生すると“かなり高温”のおそれ
出典:気象庁ホームページ

気象庁は「ラニーニャ現象」が発生する可能性が高まっていると発表しました。この「ラニーニャ現象」が夏に発生した場合、日本付近では暑い夏となる傾向があり、これまで発表されている高温の予想をさらに押し上げかなり高温になる可能性もあるため注意が必要です。

気象庁が10日、発表したエルニーニョ監視速報によりますと、去年の春から続いている「エルニーニョ現象」は終息に向かっているということです。

今後、平常の状態となる可能性が高いとしていますが、一方で「ラニーニャ現象」が発生する可能性があります。「ラニーニャ現象」がこの夏にかけて発生する確率は50%、秋にかけては60%と、より高くなっています。

「ラニーニャ現象」は南米ペルー沖の赤道付近で海面水温が平年より低くなる現象です。

海面水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」と同様に、世界の気候に影響が出ると考えられていますが、日本付近では「ラニーニャ現象」がおきると、太平洋高気圧が強まり、暑い夏に、逆に、冬は、西高東低の気圧配置が強まり、厳しい寒さや大雪になる傾向があります。

気象庁は、今年の夏の気温について、全国的に高温となる見込みと発表していますが、気象庁の担当者によりますと、仮に、「ラニーニャ現象」が発生した場合、さらに気温を押し上げてかなりの高温となるおそれもあるということです。

ただ、この夏に「ラニーニャ現象」が発生しない場合でも、気温が高い予想に変わりはないため、熱中症対策をおこなうとともに最新の気象情報に注意してほしいとしています。