5月の有効求人倍率1.31倍、前月下回る 完全失業率は2.6%で前月から変わらず
5月の有効求人倍率は1.31倍で、前の月を下回りました。
厚生労働省によりますと、仕事を探す人1人に対して求人がいくつあるかを示す5月の有効求人倍率は1.31倍で、前の月より0.01ポイント低下しました。
産業別では、原材料価格の高騰や人手不足による人件費の上昇により、製造業や建設業で求人が減った一方、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行したことで観光客の増加を見込み、宿泊業や飲食サービス業などで求人が増えているということです。
厚労省は、「雇用情勢は悪くない。引き続きインバウンドを含めた観光業などの影響や、物価高の影響を注視していく」としています。
一方、総務省統計局によりますと、5月の完全失業率は前の月から変わらず、2.6パーセントでした。
一方、コロナ禍で一時増えていた休業者数は5か月連続で減少し、5月は148万人となりました。コロナ禍の前の水準に戻っています。