3月の有効求人倍率1.32倍 完全失業率は2.8%で悪化も…4割が自己都合で退職
3月の有効求人倍率は1.32倍で、3か月連続で前の月を下回りました。
厚生労働省によりますと、仕事を探す人1人に対して求人がいくつあるかを示す3月の有効求人倍率は1.32倍で、前の月より0.02ポイント低下し、3か月連続で前の月を下回りました。
産業別では新型コロナウイルスの影響を受けていた生活関連サービス業や宿泊業、飲食サービス業などの求人は持ち直しの動きが続いているということです。一方、製造業や建設業などは人材不足ではあるものの、資材や燃料価格の高騰の影響で求人が少なくなっているということです。
厚労省は「燃料価格の高騰などの影響が今後どの程度続くか引き続き注視していく」としています。
一方、3月の完全失業率は2.8%でした。前の月から0.2ポイント悪化していますが、完全失業者のおよそ4割が自己都合で退職していることから、総務省統計局は「よりよい条件の仕事を求めて自発的に仕事を辞めている人が増えている」と説明しています。