警察官を名乗る男から、電話で「あなたを指名手配する予定だ」などとうその話を言われ、県内に出張していた仙台市の男性が、現金100万円をだまし取られる被害に遭いました。

秋田中央警察署の調べによりますと、仙台市の50代の男性は、12日、出張で県内を訪れて仕事をしていた際、スマートフォンに、警視庁の警察官を名乗る男から電話がありました。

「犯罪で得た報酬があなたの口座に振り込まれている疑いがある。すぐに兵庫県警に出頭してもらいたい。できなければ兵庫県警に電話を転送する」などと言われました。

男性が出頭できないと伝えると、兵庫県警の警察官を名乗る男が電話に出て「捕まった詐欺の主犯があなた名義のキャッシュカードを所持していた。出頭してもらいたい」と告げられました。

行けないと応じたあともやりとりが続き、「共犯としてあなたを指名手配する予定だ。あなたの口座から金を振り込んでもらえば、犯罪に使われたか分かる。調査が終われば返金する」などと言われたことから、男性は、身の潔白を証明しようと、指定された個人名義の口座に、現金100万円を振り込み、だまし取られました。

警察官を名乗る相手からのうその話をきっかけにした詐欺被害も相次いでいます。