放射冷却の影響で11日朝の県内は内陸を中心に冷え込みが強まり、氷点下2桁台の最低気温を観測したところもありました。横手市では、厳しい寒さの時にしか見ることができない、幻想的な光景が広がりました。

水蒸気などが冷やされてできた氷の粒が舞い、輝いて見えるダイヤモンドダスト。日本気象協会によりますと風が穏やかで湿度が高く、よく晴れた冷え込みの厳しい時にだけ起きる現象です。11日朝、最低気温が氷点下7.8度だった横手市で見られました。

日本気象協会は「発生条件の気温の目安である氷点下15度以下ではなかったものの、湿度が90パーセント以上と高い状態が続いたことでダイヤモンドダストが発生したのではないか」と分析しています。

放射冷却の影響で11日朝の県内は内陸を中心に気温が下がりました。最低気温は最も低かった大仙市大曲が氷点下11.7度で鹿角市が氷点下11.3度でした。そのほか北秋田市鷹巣や能代市など、5つの観測地点で今シーズンの最も低い気温を観測しています。

広い範囲で青空が広がった県内、11日夜は天気が下り坂です。12日は各地で雪や雨が降り、雷を伴うところもある見込みです。