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鹿角市十和田大湯で警察官2人がクマに襲われた現場 搬送されたのは行方が分からなくなっていた青森の男性

2024年5月22日 19:33
鹿角市十和田大湯で警察官2人がクマに襲われた現場 搬送されたのは行方が分からなくなっていた青森の男性

警察官2人がクマに襲われた鹿角市十和田大湯の山林で倒れていた男性が22日、運び出されました。近くには積極的に人に向かってくるクマがいるおそれがあるため、猟友会が周囲を厳重に警戒したほか、搬送作業には重機も使われました。警察が男性の死因を調べています。

土屋弘樹 記者
「午前11時過ぎです」
「警察や猟友会などが現場へと向かいます」

青森との県境にある十和田湖に近い場所に広がる鹿角市十和田大湯の山林。この山林ではタケノコ採りに来た青森県の64歳の男性が15日から行方不明となっていて、18日にはその男性とみられる人の搬送にあたっていた警察官2人が相次いでクマに襲われ、けがをしました。

田村誉主在アナウンサー
「黄色の重機が見えました。4台の車両と黄色の重機が見えます」

積極的に人に向かってくるクマがいるおそれがある山の中。現場では重機を使って周囲の薮を払ったり、山の斜面を掘削したりといった作業が行われました。

そして。

田村アナ
「車両に動きがあります」

倒れていた男性は午後1時前、運び出されました。

「青色の服を着た作業員がいま黒の車から降りました。猟友会の方たちのようです。車から降りてきました。」

猟友会が周囲の警戒に厳重にあたるなか、作業は慎重に進められました。県によりますと男性には野生動物によるものとみられる傷があり、すでに死亡していました。

土屋記者
「警察官がクマに襲われてから5日目。倒れていた男性がようやく運び出されました。」

その後の警察の調べで、男性は行方不明になっていた青森県三戸町の佐藤宏さん64歳だったことがわかりました。頭と顔にひっかき傷があり、体全体にかまれたような傷も確認されています。

警察は引き続き佐藤さんの死因を調べています。

タケノコ採りのシーズンを迎えていますが、現場周辺は、入山禁止となっていて、県は絶対に立ち入らないよう強く呼びかけています。

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