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感染拡大の影響広がる 都バスが“減便”イベントの中止も…

2022年8月4日 20:10
感染拡大の影響広がる 都バスが“減便”イベントの中止も…

東京では4日、新たに3万5339人の新型コロナ感染が確認されました。3日連続で3万人を超えています。感染拡大が続いていて、その影響は生活の足や伝統行事など、さまざまなところに及んでいました。

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まもなくお盆。帰省や旅行のシーズンでもありますが…

母親(50代)
「どこか遊びに行くというのは気持ち的には難しいですよね」

現在、中学2年生の息子は2年前、コロナで小学校最後の運動会や修学旅行が中止になっていました。

母親(50代)
「気持ちとしては(旅行に)行かせてやりたいのは当然ですけれども、ちょっとこれだけ感染拡大しているのもあって」

ただ、子供としてはやはり…

息子(中2)
「旅行にちょっと行きたいとは思っています。数年前におじいちゃん、おばあちゃんと熱海とか行っていたので、また熱海に行きたい」

夏の予定を立てるうえで気になる新型コロナの感染状況。東京の4日の新規感染者は3万5339人でした。3日連続で3万人を超えています。

今がピーク、そう思いたいところですが、4日に行われた都のモニタリング会議では…

東京都医師会 猪口正孝副会長
「検査の陽性率は極めて高い値で推移しており、51.4%と過去最高値を上回りました。この他にも検査を受けられない、あるいは把握されていない感染者が増加していると考えられます」

感染拡大は続いている、ということです。そして、影響が広がっているといいます。

国立国際医療研究センター国際感染症センター長 大曲貴夫氏
「感染拡大に伴って就業制限を受ける者が多数発生しております。医療をはじめとした社会機能の維持に影響を及ぼしています」

その感染拡大の影響が、4日からあらわれたところがありました。

4日朝の東京・池袋駅前。通勤時間帯ということもあり、バス停には長い列ができていました。

2020年度は1日の乗車人数が都営バスの中で最も多かった路線です。4日に改正された時刻表を見てみると、午前8時台は出発時間がおよそ5分間隔ですが、それが突然、10分間隔になる便がありました。9時台にも10分の間隔があく便があります。

4日から都営バスの一部路線で本数が減少したのです。都営バスの全乗務員2467人のうち122人が新型コロナに感染、または濃厚接触者になっていることが原因です。

利用客(70代)
「しょっちゅう来るから、そんなに焦らなくても、困ったとか「腹が立つわ、来ないで」ということはない」

バスの本数が多少減っても関係ないとする人がいる一方…

利用客(10代)
「残念です。困りますね」

頭を悩ます人は、他にもいます。

東京大塚阿波おどり実行委員会 林洋実行委員長
「コロナがまん延して、どうしようか、どうしようかとなっていたんですけど、今年はどうにかしてやろうと決定致しました」

東京・大塚で50年前から毎年夏に開催していた「東京大塚阿波おどり」。しかし、ここ2年は開催できていません。

祭りをめぐっては、8月6日から開催予定だった栃木県最大級の「宮まつり」が感染拡大を受けて3年連続の中止を決定。同じ栃木県の那須烏山市は、7月に行われた「山あげ祭」で141人が感染するクラスターが発生しました。

大塚のお祭り開催にあたり、批判的な意見もあるといいます。

東京大塚阿波おどり実行委員会 林洋実行委員長
「3年続けて休んでしまうと、中学生や高校生の踊り子さんたち、中学に入ってから何もやらないで高校生になってしまう。踊りの伝承という意味においてもでも、今年はがんばってやらせていただきたいと思います」