衆議院議員の柿沢未途容疑者を逮捕 江東区長選めぐり買収など疑い
東京都の江東区長選挙をめぐる公職選挙法違反事件で、東京地検特捜部は28日、衆議院議員の柿沢未途容疑者を逮捕しました。東京地検前から児玉夏穂記者が中継。
およそ2か月前まで法務副大臣を務めていた現職の国会議員について、特捜部は28日、逮捕に踏み切りました。
公職選挙法違反の疑いで特捜部に逮捕されたのは、衆議院議員の柿沢未途容疑者と秘書4人です。
特捜部などによりますと、柿沢容疑者ら5人は、支援していた木村弥生前区長が出馬した4月の江東区長選前に、地元区議らに対し現金20万円を配り買収するなどしたほか、柿沢容疑者は、木村前区長への投票を呼びかける有料広告を動画投稿サイトに出すなどした疑いがあるということです。
柿沢容疑者は有料広告の掲載に関わったとして今年10月に法務副大臣を辞任したあと、特捜部から地元事務所や議員会館事務所などの家宅捜索を受けていました。
──柿沢容疑者は買収などの容疑を認めているのでしょうか?
柿沢容疑者の逮捕後の認否はまだわかっていません。ただ、逮捕前、現金配布について、「領収書をもらっていて買収の意図がないことは明らか」などと記した文書を支援者らに送っていたほか、有料広告についても、「違法性の認識はなかった」などと話していました。
特捜部は今後、柿沢容疑者と秘書らを詳しく取り調べ、実態解明を進めるものとみられます。