洪水対策で地下に“新しい川” 東京都が事業化に向け検討
各地で大雨被害が相次ぐ中、東京都は都心の洪水対策として地下に川をつくる「地下河川」の事業化に向けた検討を進めています。
東京都は局地的な集中豪雨で区部を流れる中小河川の水位が上昇した時に、一時的に地下に水をためて川の氾濫を防ぐ「地下調節池」を運用しています。
都は現在、環状七号線の地下ですでに運用している2つの調節池と、新たに整備している調節池をつなげることでおよそ13キロにわたる広域調節池をつくっています。
現在、地下調節池に入った水は川の水位が下がったあとに川に戻していますが、今後、広域調節池と、さらに新設する調節池を連結させることで、地下に“新しい川”をつくり、東京湾へ直接放流する計画だということです。
都によりますと、海へ放流することで線状降水帯のような数時間降り続く豪雨にも効果を発揮できるとしていて、今後、新設するトンネルのルートの検討などを進めていくということです。