JR貨物“データ改ざん”問題 鉄道事業者に車輪の緊急点検を指示
JR貨物が車両の車輪と車軸を組み立てる際のデータを改ざんしていた問題で、斉藤国土交通相は全国の鉄道事業者に対し、車輪の緊急点検を指示したことを明らかにしました。
これは13日午前中の閣議後会見で明らかにしたもので、斉藤国交相は、全国のすべての鉄道事業者に対し、同様の不正が無いか、12日付で車輪と車軸の緊急点検を指示したということです。
今月30日までに点検結果を報告するように求めています。
一方、データを改ざんしていたJR貨物に対しては「鉄道輸送の安全確保の仕組みを根底から覆す行為であり極めて遺憾」と述べたうえで、貨物鉄道に対する信頼を大きく損なうとして厳正に対処するとしています。
JR貨物では一時、すべての貨物列車が運行を停止したほか、12日になって新たに不正が確認された車両が67両見つかっています。
順次、列車の運行は再開されているものの、物流への影響は一部で続いているということで、国土交通省は、国民生活や経済への影響を最小限にとどめるため、JR貨物や物流事業者に対し連携してトラックなどの代替輸送手段の確保するなど物流正常化に向けた取り組みを早急に進めるよう要請しています。