普段よりキレイ!? ハロウィーン直前…意外な渋谷の朝 あす“本番”で警戒も
ハロウィーン本番を控え、東京・渋谷では厳重な警戒が続いています。この土曜や日曜には禁止されている路上飲みをする人も多く見られましたが、30日朝の渋谷では、清掃をする人たちから思わぬ言葉が聞こえました。
◇◇◇
渋谷センター街で29日夜、今年の渋谷ハロウィーンの象徴ともいえる“呼びかけ”の仮装をした人が、次々と撮影を求められていました。
“呼びかけ”の仮装をした人
「渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません! 仮装してこないでください!」
「ちょっとこの看板ムカついたんで。日本人の子が全然仮装してなくて残念。まぁ飲酒は反対です」
いよいよ明日(31日)に迫ったハロウィーン。今年の渋谷も荒れてしまうのでしょうか。
厳戒態勢がしかれる中、特に警戒が強まっているのが、渋谷センター街です。29日夜、入り口には仕切りを設置して右側通行を促し、その先でも、警察官が立ち止まらないよう頻繁に呼びかけを行っていました。
目立った混雑はなかったものの、至る所で見られたのは路上飲酒です。酒を片手に歩き、立ち止まり…路上で倒れている人も。トラブルなどを防ぐため、路上飲みはハロウィーン翌日まで禁止されていますが、知らなかった人も多いようでした。
――路上飲酒ダメ…
路上飲みしていた人
「そうなんですか!? 知らなかったです」
――今ちょっと隠しちゃいましたけど…
路上飲みしていた人
「飲みながら次の店行こうと歩いてて、たまたま止まっただけです」
――ゴミもちゃんと片付けていただけると…
路上飲みしていた人
「はい。すみませんでした」
――すみません、ありがとうございます。
夜が更けるにつれ、座り込んでビール飲んでいる人や乾杯している人の姿も見られ、街はゴミであふれていきました。
◇◇◇
夜が明け…30日にセンター街に集まっていたのは、清掃ボランティアの人たちです。
清掃に参加する人
「(みんな)渋谷で働いてて、集まってゴミ拾い参加しようってなって」
早速、清掃開始すると――
清掃に参加する人
「クライナーじゃん」
「クライナーってなに?」
「酒」
さぞ、たくさんのゴミが落ちているかと思いきや、29日夜の光景はどこへやら。ゴミがほとんど落ちていません。
清掃に参加する人
「ゴミいっぱい落ちてるかなと思ったら…きれいだね」
実は、夜が明けるまでの間にもボランティアで清掃する人が多いため、ここ数日、普段の渋谷の朝よりもきれいになっていることが多いといいます。
普段、センター街から清掃を依頼されている業者の人も――
シブテナクリーン 澤村俊輔さん
「いつもの10分の1くらい。『渋谷はハロウィーンの会場ではない』と知れ渡った部分もあって、もちろん人は多いけど、バカ騒ぎは前より少ない。それが確実にゴミの量に直結していると思います」
マナーやモラルを守って参加している人もいる“渋ハロ”。8年ほど参加しているという30代の男性に話を聞きました。
――どうして来る?
“渋ハロ”歴約8年(30代)
「バカになるためでしょ。日々のストレスから解消されるため。ハロウィーン=悪となっているのは違うと思う。汚すとかゴミを置いちゃうとか。何かやりながら、ゴミ拾いしながらとか、(渋谷)ハロウィーンのイメージを変えたい」
31日、渋谷はどんな夜を迎えるのか。警視庁は数百人態勢で警戒にあたるということです。