「アメダス」観測データ、気象庁への送信が復旧 KDDI通信障害で2日未明から不具合
KDDIの通信障害で、気象観測システム「アメダス」の観測データが2日未明から気象庁に送信できない不具合が続いていましたが、2日以上経過した4日午後4時半ごろ、復旧しました。
KDDIの通信障害の影響で、2日午前2時頃から全国各地のアメダスで観測した気温や雨量などのデータを気象庁に安定して送信できない状態が続いていました。気象庁によりますと、およそ1300のアメダス観測点のうち、多いときでおよそ550地点のデータ送信ができなかったということです。
その後、KDDI回線の通信状況が改善したため、不具合が発生してから2日以上たった4日午後4時半ごろ、ほぼすべてのデータ送信ができるようになり復旧しました。
データ送信ができなかった期間中、台風4号の影響などで大雨となった地域もありましたが、アメダスのデータ以外に気象衛星や気象レーダーから雨雲などの状況を把握できたため、警報や気象情報の発表に支障はなかったということです。
気象庁は、入手できていなかった気温や雨量を集約して統計データの再計算を行うことにしています。
一方、現在も、北海道上富良野町と宮崎県都農町にある2つのアメダス観測点でデータが取得できない状態が続いているということですが、通信障害とは別の原因の可能性もあることから、気象庁が引き続き調査しています。