×

避難所で“恩返し”する高校生 彼女を突き動かす17年前の経験 能登半島地震

2024年1月26日 22:32
避難所で“恩返し”する高校生 彼女を突き動かす17年前の経験 能登半島地震

能登半島地震の被災地、石川県輪島市の避難所でボランティア活動に奔走する高校生がいます。彼女を動かす思いとは。

七尾高校2年・広沢聖菜さん
「ずっと生まれてからここにいるので思い出はたくさんあります」

輪島市門前町の高校2年生、広沢 聖菜さん。避難所になっている公民館で男性陣と一緒に炊き出しや物資の運搬などに奮闘しています。17年前の2007年3月。能登半島で最大震度6強の地震がありました。聖菜さんは母親とともに自宅近くの保育所に避難しました。当時、生後、2週間。記憶は全くありません。

七尾高校2年・広沢聖菜さん
「2007年の能登半島地震が起きて母からよく避難していた方々にお世話してもらったというのを、聞かされていたので私にできることがあればしようという思いでやっている」

あれから17年。ふるさとは再び大地震に襲われ、同じ保育所へ家族とともに一時、避難しました。

聖菜さんは、周りの人たちに積極的に声をかけ、笑顔を絶やしません。

七尾高校2年・広沢聖菜さん
「あなたたちが頑張ってるからがんばることができるとか、ありがとうという声は言っていただけます。ボランティアしか自分にはできないので、まず一つずつ目の前にできることがあるならやっていこうと」

これからも、勉強とボランティア活動を両立させたいと意気込みます。いまこそ、17年前の恩返し。避難所で暮らす人たちを元気づけています。