三菱UFJ銀行の顧客の貸金庫から金塊を盗んだとして逮捕された元行員の女が、同じ顧客の貸金庫から別の金塊およそ2キロ・時価総額2200万円相当を盗んだとして再逮捕されました。

捜査関係者によりますと、再逮捕された三菱UFJ銀行の元行員・今村由香理（46）容疑者は2024年3月、男性客（80代）が貸金庫に預けていた金塊およそ2キロ、時価総額2200万円相当を盗んだ疑いがもたれています。

今村容疑者は金塊のほかにも10億円近い現金を複数の貸金庫から盗んだとみられ、この金塊を、その日のうちに都内の質店に持ち込み現金化することで、補てんしていたとみられています。

今村容疑者は、この男性客ら2人の顧客が貸金庫に預けていた金塊合わせておよそ20キロ、時価総額2億6000万円相当を盗んだとして、先月逮捕されていました。

今村容疑者は調べに対し容疑を認めているということで、警視庁は被害者は60人以上、被害額は金塊と現金あわせて17億円以上にのぼるとみて捜査を続けています。

今村容疑者は三菱UFJ銀行の練馬支店や玉川支店で支店長代理を務め、顧客の貸金庫の管理を担当していましたが、貸金庫から現金や金塊がなくなっている問題が発覚し、その後、懲戒解雇されていました。

支店長代理の立場を利用して顧客の「予備鍵」を使って貸金庫から金塊を持ち出し、現金の補てんやFX投資などに使っていたとみられています。