リュウグウノツカイが定置網に「光っているようだった」 富山・氷見市沖
富山県氷見市沖で漁をしていた漁船の網に、珍客です。2匹のリュウグウノツカイが定置網にかかりました。撮影した漁師によりますと、波打つように動いていて、光っているようだったと話します。
太く長い銀色の体。漁師が引き揚げたのは、春先によく網に入るという太刀魚に似た魚でサケガシラ…かと思いきや、深海に生息するリュウグウノツカイです。
撮影した漁師の曽場慎太郎さんによりますと、17日午前4時ごろ、スルメイカ漁に出た漁船が氷見市宇波の沖合1キロ、海底27メートルに仕掛けた定置網を引き揚げたところ、網の中に見たことのない大きな魚が泳いでいたといいます。
曽場さん「3~4メートルくらいの個体だったと思う。それも2匹泳ぎ回っていたので、興味本位で撮っていたら、リュウグウノツカイだった」
リュウグウノツカイは水深200メートルから1000メートルに生息する深海魚です。
曽場さん「波打つように動いていて、自分で光っているようにも見えた」
リュウグウノツカイには、網にかかると豊漁になるという言い伝えもあり、漁師たちは2匹の長い体が傷つかないよう網の中から慎重に引き揚げて、海に返してやりました。
曽場さん「最近、海の中がどうなっているか分からない。良い環境の変化だったらいいのだが。『元気に帰ってください』という感じで」