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小中学生の思いをのせ 厳冬のウクライナにカイロを 埼玉・鴻巣市のFM局が呼びかけ

2023年2月10日 14:51
小中学生の思いをのせ 厳冬のウクライナにカイロを 埼玉・鴻巣市のFM局が呼びかけ
提供:フラワーラジオ

まもなくロシアによる侵攻から1年となるウクライナ。現地の人たちを支援しようと、埼玉県鴻巣市のFM局が市内小中学生に使い捨てカイロの寄付を呼びかけました。「世界で起きていることをリアルに感じ、ウクライナの誰かの助けになることを実感してほしい」としています。

■厳冬のウクライナの人たちに小中学生が使い捨てカイロを寄付

埼玉県鴻巣市と周辺を放送エリアにしているコミュニティFM「フラワーラジオ」は、1月中旬から市内の小中学校に通う児童・生徒に、ウクライナの現地で厳しい寒さのなか暖を取れなかったり、壊れた家で過ごす人たちに、使い捨てカイロを送って少しでも暖まってもらおうと、カイロの寄付を呼びかけました。

実際に支援することを通じて、子どもたちに「ウクライナの誰かの助けになるという実感を得てもらいたい。世界で起こっていることをリアルに感じ、考えてもらいたい」としています。

鴻巣市内の小中学校のうち17校に箱を設置。児童・生徒にそれぞれ1枚の使い捨てカイロを入れてもらうよう呼びかけていましたが、なかには、ウクライナ語や英語で書いたメッセージを添える子どもたちもいたということです。

1月31日と2月1日に20箱を回収、重さにして約300キロの使い捨てカイロが集まり、今後、ウクライナへの支援活動を行っている団体「東欧支援協会」を通じて、現地に送られるということです。

■現地ウクライナ「感激した」

フラワーラジオでは去年2月の侵攻以降、ウクライナからの留学生に現地の様子を聞く番組などを放送してきました。今回の取り組みについて担当した伊藤恵さんは「驚いた。予想以上というか、うれしい多さ」と手応えを感じたと話しています。

また、学校の先生から「子供たちが真剣に活動に取り組んでいることにびっくりして喜んでいる」という反応が寄せられ、取り組みを知ったウクライナの首都キーウの小学校からは「子どもたちの支援に感激した」といった声が届いたということです。

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