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社長が謝罪も ようやく工事開始…“2週間程度”か 町長「誠意見せてくれ」 北海道“蒸気”

2023年7月10日 20:05
社長が謝罪も ようやく工事開始…“2週間程度”か 町長「誠意見せてくれ」 北海道“蒸気”

三井石油開発の原田英典社長は10日、北海道蘭越町の金秀行町長と面会し、地熱発電の掘削現場から蒸気が噴出している問題を受け、謝罪しました。

三井石油開発 原田英典社長
「町長の方から今後の対応について、ご指導いただいた。特に流出が続いている水の対応を早急に行うべきということ」

先月29日に突然、噴き出した大量の蒸気。敷地内の水からは高濃度のヒ素が検出されています。

先週の調査では飲料水の基準値の1590倍でしたが、9日は2100倍まで数値が上昇。この水は敷地の外に放出され続けていて、北海道は速やかに停止するよう会社を指導しました。

三井石油開発 小林修執行役員 8日の会見
「工事としては、2週間前後を目標にやっております」

しかし、会社側は、周辺の井戸に水を移すための配管工事を10日午後になってようやく開始。作業には2週間程度かかる見通しです。

原田社長から説明を受けた金町長は「会社として、1分1秒早く処理をすべきだという努力を、会社の誠意を見せてくれ」と述べました。

会社側は、蒸気によって影響の出た農家や、因果関係がある体調不良者には補償する考えを示していて、10日午後7時から、2回目の住民説明会を開くことにしています。