地震多発なぜ? 3月“平均の倍以上”の数発生 その原因は…
気象庁は、日本列島で3月、マグニチュード4以上の地震が、平均の倍以上となる195回起きたと発表しました。いったいなぜ…。
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3月に発生した、福島県沖を震源とした最大震度6強の地震では、福島県と宮城県で3人が亡くなり、203人がケガをしました。さらにその2日後には、岩手県で最大震度5強の地震が発生し、31日には東京湾で震度4の地震が発生するなど、各地で強い地震が相次ぎました。
気象庁によると、ひと月の平均の倍以上にあたる、195回の地震が観測され、2012年12月以来の多さだということです。その原因について、政府の地震調査委員会は――
政府の地震調査委員会 平田直委員長
「一番の理由は、3月16日の福島県沖のM7.4の地震の後に発生した活発な地震活動。大きな地震が起きると、そのあと、その周辺で地震活動が活発になる」
地震発生箇所をみると、福島県沖では、震源地が重なりあっており、多くの地震が起きていました。これに加えて、沖縄や台湾付近でも地震活動が活発になったこともあり、地震が多くなったのだといいます。
平田委員長
「(福島県沖と沖縄・台湾周辺)3つの活動を除けば、日本全体としてみれば普段と変わらない状態です」
東京湾で発生した震度4の地震についても、「普段から地震活動が活発な場所」と説明しました。一方で、能登半島では、2020年12月から震度4前後の地震が相次いでいて、「一連の地震活動は当分続く」と注意を呼びかけています。
(4月12日放送『news zero』より)