宮崎沖の日向灘 30年以内にM7クラス地震“80%”
政府の地震調査委員会は、宮崎沖の日向灘の周辺で今後30年以内に大きな地震が起きる確率を公表しました。マグニチュード7クラスの地震は、今後30年以内に80%程度と、非常に高い確率で発生するとしています。
地震の専門家や気象庁が参加する政府の地震調査委員会は、最新の研究結果などをもとに、宮崎沖の日向灘の周辺で今後30年以内に規模の大きな地震が起きる確率を公表しました。
巨大な津波や震度6以上の激しい揺れをもたらす、マグニチュード8クラスの地震については、「日向灘で起きる可能性はあるものの過去にあまり知られておらず、確率は不明」だとした上で、ひとまわり小さいマグニチュード7.0から7.5程度の地震が起きる確率は、今後30年以内に80%程度あると分析しています。
また、日向灘に近く、2001年に最大震度6弱の芸予地震が起きた瀬戸内海の安芸灘や、伊予灘から豊後水道にかけてマグニチュード6.7から7.4程度の地震が起きる確率は今後30年以内に40%程度あると分析しています。
地震調査委員会の委員長を務める平田直・東京大学名誉教授は、「いつ強い揺れや高い津波が来ても良いように、備えを徹底することが大切」だと呼びかけています。