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【男性育休】取得率向上のカギは“上司”にあり?11か月の育休を取った男性の声は――記者が語るジェンダーニュース

2024年4月21日 0:00
【男性育休】取得率向上のカギは“上司”にあり?11か月の育休を取った男性の声は――記者が語るジェンダーニュース
3児の父の小島朋也さん。3人目の誕生を機に11か月の育休を取りました。仕事を休むことに不安を感じていた小島さんの背中を押したのはある上司の存在だったといいます。取材した、こども家庭庁担当の小沢鷹士記者と、報道局ジェンダー班の庭野めぐみデスクが深掘りトークします。

■「“参加する”ではなく“自分で育てる”」3人目の子どもで意識に変化…きっかけは11か月の育休だった

こども家庭庁担当 小沢鷹士記者
「先日、11か月の育休を取得した男性を取材してきました。人材系のサービスを提供しているパーソルホールディングスで働く小島朋也さんという男性の方なんですけど、この方、今3人のお子さんのお父さんです」

「育休を取ったのは3人目が生まれたタイミングです。1人目2人目のときは休んでいなかったということなんですけど、育休を取って『なんとなく育児に参加する感覚ではなくて、自分で育てるというマインドになった』ということでした」

報道局ジェンダー班 庭野めぐみデスク
「男性が女性に『助ける』とか『僕も手伝う』とか言うと、『“助ける”“手伝う”じゃない、主体的に“一緒にやる”んだ』みたいなふうに妻から言われる方が多いと思うんですけど、小島さんは“自分で育てる”という思いに変わったんですね」

小沢記者
「育児ってそれまでの人生で経験できないことなので、最初はできないことがすごく多い状態だと思うんです。できないことが多いと、何でも憂うつになります。例えば、自分が取材に行く時でも、何を聞けばいいのかよくわからない状態で行くよりも、自分で積極的に調べて、『ここをポイントとして広げたら面白いかな』とポジティブに頭を切り替えていくと、すごく楽しい方向に進んでいく。子育ても同じだと思うんですよね」

■育休は伝染する?男性の取得率向上へ――最も影響が大きいのは同僚でも兄弟でもなく…

庭野デスク
「小島さんのように育休を11か月取るという男性。まだまだ少ないんですよね。厚労省の2022年の調査では、民間企業で働いている男性で妻が出産した人のうち、育休を取得した割合は17.13%。2割に届いていないんです」

「小島さんが育休を実際に取れた理由については、小沢さんは何か取材で気づいたことがありますか?」

小沢記者
「一番ポイントだと思ったのは上司の理解です。小島さんが育休を取りたいと考えた時に、『本当に休めるのか?』という不安があったそうなんですが、上司が既に育休を取ったことがある男性だったので、すごく話しやすかったと」

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