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学びを必要としている人に機会を 夜間中学への理解を深める体験教室「まなみえ」開催 三重県

2024年4月18日 18:26
学びを必要としている人に機会を 夜間中学への理解を深める体験教室「まなみえ」開催 三重県
画像提供:三重県教育委員会事務局
三重県教育委員会は、貧困や不登校などで義務教育を十分に受けることができなかった人や、外国籍で中学校程度の基礎的な学習を希望する人を対象とした、夜間中学体験教室「まなみえ」を今年度も開催すると発表しました。

「まなみえ」の開催は今年で4回目を迎えます。県の担当者によると、2016年に「教育機会確保法」が成立し、就学機会の確保が義務づけられたことにより、県は夜間中学の必要性やニーズがあるのか有識者らと検討を重ねました。そして、学びを必要としている方に機会を設けるとともに、実証的な検証も含めた体験教室という位置づけで、2021年から「まなみえ」をスタートしたということです。

三重県は、県立夜間中学「みえ四葉ヶ咲中学校」の開校を2025年4月に控えていますが、開校1年前となった今年は夜間中学への関心も高まっており、すでに昨年の参加人数を超える22人からの申し込みがあったということです。

毎年10~50代までの幅広い年齢層の人たちが参加していて、過去の参加者からは「親身に同じ目線で話してくれる方ばかりで、最初の日にここで学びたいと思いました。感謝しかないです」「もう一度、勉強を教わる機会を与えてもらえて嬉しいです」などの声が寄せられています。

会場は津と四日市の2箇所で、各会場とも定員は30人程度。開催期間は4月24日から12月20日までで、校外学習2回を含む全32回の実施が予定されています。

県は、参加者にアンケート調査などを実施し、さらなるニーズや課題などを把握していくとしています。
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