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入院中の当時10代女性がのどの手術後の処置で一時心肺停止に 表情による感情表現がしづらくなった可能性も 愛知県医療療養総合センターで医療事故

2025年2月13日 18:06
入院中の当時10代女性がのどの手術後の処置で一時心肺停止に 表情による感情表現がしづらくなった可能性も 愛知県医療療養総合センターで医療事故

13日、愛知県医療療育総合センターは2023年に入院し手術を受けた、当時10代の女性が一時、心肺停止となる医療事故があったことを明らかにしました。事故の影響で、女性は表情による感情表現がしづらくなったり、夜間の人工呼吸器装着の必要性が早まったりした可能性があるということです。

愛知県医療療育総合センターによりますと、2023年7月、当時10代の女性が誤嚥性肺炎で入院し、その後、呼吸を確保するために気管に管を挿入する手術を受けました。

翌月、管を抜く処置を受けた際、適切な観察が行われなかったため、一時、心肺停止状態になったということです。

処置後、異常を知らせるアラームが鳴りましたが、担当していた看護師は他の患者の対応していたため気づかず、他の看護師も「自分の担当ではない」などという理由で対応しなかったということです。

女性は応急処置を受け、心拍は再開しましたが、事故の影響で食欲低下の他、表情による感情表現がしづらくなったり、夜間の人工呼吸器装着の必要性が早まった可能性があるということです。

現在は和解に向け患者と家族への賠償の手続きを進めているということです。

愛知県医療療育総合センターの新美教弘院長は、会見で「診療行為が不適切であったと判断し、患者ご家族に対し、説明および謝罪をした。事案を重く受け止め深くお詫び申し上げる」と述べた上で、調査委員会からの提言を元に再発防止に取り組んでいくとしています。

最終更新日:2025年2月13日 18:06
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