入学後わずか2か月で…美容専門学校が突然閉校 入学金100万円もほぼ返金されず 愛知・小牧市
授業料などの返金なく「ありえない」 保護者説明会では怒号飛び交う
愛知県小牧市にある愛知中央美容専門学校。「美容師国家試験4年連続100%合格」を謳うこの学校が、突然、5月末をもって閉校することがわかりました。生徒が知ったのは、閉校まで1か月を切った5月9日でした。
なぜこんなことになってしまったのでしょうか?
14日、中京テレビの記者が学校を訪ねると、中から女性は現れたものの取材には応じませんでした。1階はブラインドが閉められていて中の様子は確認できませんでしたが、2階は明かりがついていて授業が行われているとみられます。
学校の代理人弁護士によると、学校に出資する3社のうち2社が、2023年に経営破綻。4月まで別のスポンサー候補や譲渡先を探していましたが、見つからなかったため、閉校することを決めたといいます。
保護者説明会に参加した2年生の母親に話を聞いてみると…。
2年生の親:
「100万円振り込んだとおっしゃっている保護者もいたので、それが5万円ぐらいしか返ってこないということで、それはすごい怒っていて『それはないでしょ!』って声も飛んでいました」
この保護者は、2年生の授業料として50万円を振り込んだということですが、約5万円しか返ってこないといいます。
学校側は「事業継続することができないことがわかっていながら、生徒の募集や入学金・授業料のお支払いを求めたなどの事情は一切ございません」と主張しています。しかし、学校は2023年8月の時点ですでに「経営が苦しい」「事業を引き継ぐ手続きを知りたい」と愛知県に相談していたことがわかっています。
2年生の親:
「国家試験まで10か月ぐらいだったので子どもも泣いて、次、転校といってもお金がかかるし、親も頭真っ白ですね。どうしたらいいんだろう、どうしてあげたらいいんだろう」
学校は、希望者には春日井市内の美容学校へ転校させる措置をとるとしていますが、授業料として約30万円が必要と説明しています。
新学期が始まり、わずか2か月での閉校。新入生の募集をかけるまでにもっと慎重に判断できなかったのか、学校側の対応に疑問が残ります。