無免許で車を運転し男性をはねてけがをさせた上、そのまま逃走した男が身代わりに妻を出頭させたとして逮捕されました。男はこれまで、一度も免許を取得したことがないということです。

無免許過失運転致傷とひき逃げ、犯人隠避教唆の疑いで逮捕されたのは三重県四日市市の造園業、鈴木広行容疑者（68）です。

警察によりますと、鈴木容疑者は12月6日の午前6時頃、鈴鹿市で横断歩道を渡っていた20歳の大学生の男性を乗用車ではねてけがをさせたにも関わらず、そのまま逃走した疑いです。

男性はひじを打つなどの軽傷です。

防犯カメラの映像などから運転していたのは鈴木容疑者の可能性が高いと見て警察が出頭要請を行ったところ、50代の妻が「自分が運転していました」と出頭。供述内容が現場の状況などと合わないため、さらに詳しく事情を聴くと夫に頼まれ身代わりで出頭したことを認めたということです。

調べに対し鈴木容疑者は「間違いありません」と容疑を認めていますが、これまでに一度も運転免許を取得したことがないということで、警察では鈴木容疑者が無免許運転の発覚を免れるために妻に身代わりになるよう頼んだとみて、さらに詳しく調べるとともに、犯人隠避の疑いがあるとして妻からも任意で事情を聞いています。