消防署内で撮る「かわいい!」犬用防火服が完成 廃棄予定の防火服で作成 昭和消防署と中京大学が協力「ひとつひとつ手縫いで…」
2023年に愛犬家の職員も加わり同署総務課で発案、その中の1人が、交流のあった中京大の学生支援課の担当者に企画を持ちかけて実現しました。犬用の防火服は、デザインから裁断、手縫いまで女子学生が手がけたといいます。
防火服は制作された後、中京大で昨年11月に開かれた防災週間のイベントで展示され「かわいい」との声が相次ぎ、好評を得たということです。
防火服は2着あり、サイズは30センチメートルほどの長さで、小型犬を対象としています。小型犬の防火服として再活用された消防用のユニフォームは、消火活動に従事する消防隊員が着用する防火服と、救助隊員が着用する活動服の2種類。どちらも摩耗に強くて破れにくく耐久性の高い素材で作られています。
犬の着心地にも配慮され、負担にならないように手足が出る部分のくり抜きには余裕をもたせているなど、工夫が施されているといいます。
中京大の担当者は「デザインから制作まで一貫して学生が関わった活動です。火災予防に学生が社会的に貢献できたのではないでしょうか」と話しています。
消防用のユニフォームは利用年数を経て劣化や損傷が著しいと、一般的には廃棄されるといいます。
今回作られた防火服は同署内での写真撮影に限定して、無料貸し出しを行っています。
同署の関係者は「『かわいい』を追求した防火服をワンちゃんに着せて、火災予防をみなさんに発信してもらいたい」と呼びかけています。
貸し出しは平日の午前9時から午後5時まで、消防署3階の総務課で受け付けています。期間は今年3月末まで。