「飛騨染」の工房で 祭り衣装の”寒ざらし” 岐阜・高山市
岐阜県高山市の飛騨染工房で、高山祭を彩る祭り衣装の寒ざらし作業が行われています。
高山の冬の風物詩「寒ざらし」は、雪が多く、冷え込みが厳しいほど顔料の光沢が出て鮮やかさを増すため、毎年、1年で最も寒さが厳しいこの時期に行われます。
描かれている龍と鳳凰は「水」と「太陽」をモチーフにしており「五穀豊穣」を願ったもので、7色の顔料で染め抜かれた反物はしわができないよう竹ひごを使って伸ばしていきます。
ゆはら染工 柚原雅樹社長:
「雪が多くて雪かきが大変だけど、たくさんあった方が染め物には良いので喜んでいる。今年が雪が多くて仕上がりが良いと思うのできれいな衣装に袖を通してもらいたい」
150年以上前から続く飛騨染めは祭り衣装などに使われ、高山祭や各神社の祭りを彩ります。