「PFAS」問題 自衛隊岐阜基地内の井戸からも国の暫定目標値を上回る値 岐阜・各務原市
岐阜県各務原市の水道水の水源で、発がん性が指摘される化学物質「PFAS」(ピーファス)が検出された問題で、岐阜県と市は8日市内にある航空自衛隊岐阜基地内の井戸からも国の暫定目標値を上回る値が出ていたことを明らかにしました。
この問題は各務原市内の水道水のおよそ半分をまかなう水源で、有機フッ素化合物「PFAS」(ピーファス)が国の暫定目標値である1リットル当たり50ナノグラムを超えて検出されていたものです。
水源地の東側に広がる岐阜基地の独自の調査で去年3月に86ナノグラム去年11月には55ナノグラムが検出されていたことが分かりました。市が去年8月から9月に行った調査では、いずれも暫定目標値を下回っていました。
岐阜基地から地元の各務原市には伝えられていたということですが、市からは県に共有されず県には1月24日に岐阜基地から報告があったということです。
会見では、これまでの調査結果をもとに井戸や河川のPFAS濃度を段階別に色分けして落とした地図を発表しました。市内での汚染の広がりが分かります。
地図は専門家会議の意見を受けて作成し井戸、河川とも県と市のウエブサイトに掲載するということです。