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24時間態勢でも「物資不足」現状は…能登半島地震発生11日目

2024年1月11日 23:45
24時間態勢でも「物資不足」現状は…能登半島地震発生11日目
能登半島地震の発生から11日目、11日午後2時の時点で亡くなった方は213人。安否の分からない人は37人となっています。

石川県金沢市から中継です。

金沢市の支援物資が集められている拠点に来ています。こちらにならんである段ボール。すべて国や自治体、企業から送られてきた支援物資なんです。

こちらの施設では、24時間態勢で物資を受け入れています。食料が置かれているブロックには、カップ麺25万食、水39万リットル、そしてトイレットペーパー、非常用の簡易組み立てトイレ、段ボールベッドなどもありました。

これらの物資を自衛隊の方が夜に仕分けをして、朝方にトラックで送っているといいます。

担当者の方に話を伺いますと、在庫は今のところ十分にあるが、時間の経過とともに必要なものが変わっていくため、それを先読みして準備をすることを意識をされていると話していました。

ーー今一番の課題は何でしょうか?

課題としては、道路の損傷が激しい上、新たな土砂崩れなども起きているため、小さな4トントラックで送るしかない状況だということです。また、各自治体に届けた後、避難所に送る輸送などにも、まだ課題はあると話をしていました。

ーー実際、避難している方々には、物資は行き届いているのでしょうか?

実際、避難している方にお話を聞くと、物資はあるところにはあるんだけど、「避難所格差がある」ということです。「欲しいと言わなきゃ物資が届かないので、声を上げられていないところでは、まだまだ物資不足のところもある」と話していました。

11日、取材をしましたSNSで発信している方も、「発信をしても、それが支援につながるということはなかなかなくて難しい」ともお話しされていました。

避難されているみなさん、「もうちょっとこれがあれば助かるんだけど…」とお話しされることも多く、その「ちょっと」の声をどのように丁寧にすくいあげて、支援物資をしっかりと届けるか、課題があるように感じました。