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孤立続く石川・輪島市鵠巣地区に物資 珠洲市では学校再開、体育館は避難所に

2024年1月11日 12:21
孤立続く石川・輪島市鵠巣地区に物資 珠洲市では学校再開、体育館は避難所に
能登半島地震の発生から11日で11日目。石川県でこれまでに213人の死亡が確認されました。また、22の地区で3124人が孤立しています。輪島市の鵠巣地区に自衛隊により物資が運び込まれました。

石川県によりますと、元日に発生した能登半島地震で、11日午前9時までに213人の死亡が確認され、52人の安否が分かっていません。また、地震発生から11日目を迎えた今も、石川県では22地区、3124人が孤立状態にあります。

震度6強を観測した輪島市では、半数以上の14地区が孤立、ここ鵠巣地区でも、土砂崩れによる道路の寸断で孤立していて、小学校などにおよそ700人が避難しています。さきほど、自衛隊により、水や食料などが運び込まれました。

鵠巣地区にいる山下加南子さん
「少し安心しました。先の見通しが本当に立たないので少しでも安心して過ごせるように物資がそろったらいい」

また、自衛隊は、ドローンを使って上空から土砂崩れの状況を確認したり、重機に使う軽油などの燃料を運び込み、孤立解消に向けて動きを進めています。

一方、珠洲市で11日朝、2つの小学校と1つの中学校が再開し、2日遅れの始業式が行われました。珠洲市から離れて避難している家庭もあり、全校児童68人のうち登校したのは30人でした。体育館が避難所として使われているため始業式は音楽室で行われ、震災で犠牲のなった方々へ黙とうを捧げました。

珠洲市立直小学校・道端専次校長
「よく頑張った。電気もきていないところもあるし、水もほとんどない、とっても不自由な生活だ。だけど、みんな頑張ろう」

石川県では、現在も6つの市や町で、50校の小中学校が始業式を行えず、再開のめどが立っていません。
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