患者が支払う金額は? 新型コロナ「5類」に移行で…外来や入院は原則自己負担に
新型コロナウイルスが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行するのに伴い、厚生労働省が検討している医療体制の見直し案がわかりました。検査や外来医療費など、患者の自己負担について専門家に聞きました。
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新型コロナの医療体制は、5月8日に「5類」へ移行後、大きく変わりそうです。現在は検査や外来の陽性判明後の治療、さらに入院でかかる費用はいずれも無料ですが、厚生労働省は「5類」へ移行後、いずれも原則、患者の自己負担とすることを検討しています。
ただ、今年9月末までは高額な治療薬については無料で提供。また、入院費が高額な場合は、月に最大2万円を軽減する措置を行うとしています。それ以降は、感染状況などを見ながら継続するか検討する方向です。
これまで検査などは無料でしたが「5類」に移行すると、いくらぐらいかかるのでしょうか。
感染制御学が専門の東邦大学感染制御学研究室、小林寅てつ(吉を2つ横に並べる)教授によると、検査で患者が支払う額は、仮に保険診療で窓口負担3割の患者の場合、PCR検査は2550円。抗原検査は1332円かかるということです。
外来医療費も同じく保険診療で窓口負担3割の患者の場合、政府は最大4170円になると試算しています。また、入院費については小林教授によると、症状や病院の規模などが違うため一概には言えないということですが、高額な場合は、月に最大2万円を軽減することを検討しています。
負担が大きくなるということなので、感染しないよう引き続き注意が必要となります。厚生労働省は医療提供体制の見直し案について、今月10日にも公表する方針です。