命を救った「自由研究」 心肺停止の男性をAEDで救助 家族が連携し…
心肺停止の男性をAED(自動体外式除細動器)で救助したとして、小学校4年生の林陽月さんとその家族に、東京消防庁から感謝状が送られました。命を救ったのは、家族で行っていた「AED」の自由研究でした。
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「感謝状、林陽月様」
林陽月さん(小4)
「ありがとうございます」
心肺停止の男性を助けて、東京消防庁から感謝状を贈られたのは、小学4年生の林さんとその家族です。
どうやって男性を助けたのか、特別に再現をしてもらいました。
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先月、林さん宅に49歳の男性がリフォーム工事で訪れたといいます。しかし、突然、男性は意識を失い、その場に倒れました。
「おじさん おじさん!」
脈がなかったという男性。父の正隆さんと母の美弘さんが心臓マッサージを続けながら、119番通報をしました。
父・林正隆さん
「AED取ってきてもらっていい」
母・美弘さん
「AED取ってくる」
美弘さんは、すぐに近くのマンションにAEDを取りに向かいました。往復200メートル以上をはだしで走ったといいます。そして、AEDで男性を救命しました。陽月さんはその間、到着した救急隊を誘導したということです。
なぜ、AEDの場所を知っていたのでしょうか。
林陽月さん(小4)
「AEDで人が助かるためには、自分がまず場所を知って、みんなが人を助けるようにならないかなと思って作りました」
AEDという心停止をした人を救命するための医療機器の設置場所を、自由研究で調べたといいます。自由研究のテーマに、AEDを選んだ理由は――
父・林正隆さん
「自分自身も心臓発作で一度倒れていて、助けてもらった経験があるので」
その経験から、家族で作ったというAEDの自由研究。一命を取り留めた男性は、会話ができるまで回復したということです。