洋上風力発電をめぐる汚職事件で東京地検特捜部に逮捕された衆議院議員の秋本真利容疑者が、風力発電会社の前社長と馬主組合を設立する際、前社長の名前を伏せ他人名義にしていたことがわかりました。

秋本真利容疑者は、「日本風力開発」の塚脇正幸前社長から、国会で会社側に有利になる質問をするよう依頼を受けた見返りに、賄賂を受け取ったとして、受託収賄の疑いで逮捕されました。

関係者によりますと、2人は共同で馬主組合を設立し、前社長が資金提供していましたが、前社長は組合に自らの名前は伏せ、知人に名義を借りて登録していたということです。

また、秋本容疑者は馬の購入時には、さらに馬主組合とは別の名義で購入していました。

特捜部は、秋本容疑者と前社長とのカネの流れなどが表に出ないようにする意図があったとみて、調べるものとみられます。