「合計特殊出生率」去年は1.26で過去最低、7年連続で前の年を下回る 厚労省の人口動態統計
女性一人が生涯に出産する子どもの数を表す合計特殊出生率が、去年は1.26で過去最低でした。
厚生労働省の人口動態統計によりますと、女性が生涯に産む子どもの数を示す「合計特殊出生率」は、去年は前の年より0.05ポイント下がり1.26で過去最低でした。前の年を下回るのは7年連続です。
出生数は77万747人で、前年に比べおよそ4万人減少し、7年連続で過去最少となりました。出生数が80万人を下回るのは初めてです。
亡くなった人の数は前年よりおよそ13万人増え、156万8961人で過去最多となりました。
また、出生数から死亡数を引いた自然増減数は、マイナス79万8214人で過去最大の減少となりました。
一方、婚姻件数は50万4878組で3年ぶりの増加となりました。
厚労省は、婚姻数の増加の背景には、新型コロナが落ちついてきた影響もあると説明。婚姻数の増加に伴い「多少、出生数が増える可能性はある」としましたが、出生率の減少に歯止めがかからない状態です。