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時間かけて恋愛感情を……“ロマンス詐欺”急増、対面せず「3億6000万円」被害も 狙われやすい世代は? 対策はビデオ通話

2024年3月8日 10:27
時間かけて恋愛感情を……“ロマンス詐欺”急増、対面せず「3億6000万円」被害も 狙われやすい世代は? 対策はビデオ通話

時間をかけて恋愛感情などを抱かせて金をだまし取る「ロマンス詐欺」が急増しています。手口は言葉巧みで、被害の多い40~50代はSNSに比較的慣れておらず、狙われやすい傾向があるといいます。特殊詐欺との違いや急増の背景、対策などを考えます。

■初の集計…去年の下半期から急増

有働由美子キャスター
「ロマンス詐欺の被害者が、まさに私の年代、女性の40代~50代に多いといいます。警察庁が初めて、去年1年間の被害状況を取りまとめたところ、下半期から急増していて、中には1人で約3億6000万円だまし取られた人もいました。どんな詐欺なのでしょうか?」

小栗泉・日本テレビ解説委員長
「ロマンス詐欺とは、SNSなどを使って恋愛感情や親近感などを抱かせ、金などをだまし取る詐欺のことです。一度も対面で会うなどせずに、だまし取るということです」

■自称アメリカ人からのメッセージ

「警察庁によると、実際に被害に遭った40代女性のもとに、SNSなどで関係性をつくった自称東京に住むアメリカ人の男から『先物取引を勉強している』『一緒に勉強して一緒に上達したい』『一緒に生活していくためのお金を増やそう』とメッセージがありました」

「女性はこれを信じて相手と一度も会わないまま、指定された口座に約650万円を振り込んでしまったといいます」

■ロマンス詐欺の特徴と発生状況は?

小栗委員長
「特殊詐欺などと違うところは、時間をかけて信頼関係をつくり、恋愛感情を抱かせるところです」

「被害者の多くが、最初はFacebookやInstagramなどで接触し、ゆくゆくはLINEをする仲になったということです。去年1年間の被害は1575件で、男女の割合はほぼ半々です」

「今急増している背景の1つとして、警察庁は投資ブームが関連している可能性があるとしています」

■暗号資産の購入名目で約700万円

小栗委員長
「警察庁によると被害に遭った40代男性には、関係性を築いた自称マカオ在住の30代独身の女から『暗号資産の短期取引をしている』『暗号資産のことを伝えたのも、私たちの仲がよくなるため』『日本に行く時はよろしくお願いします』とメッセージがありました」

「男性は暗号資産を購入するという名目で、指定された口座に合計約700万円も振り込んでしまったということです」

有働キャスター
「時間をかけて恋愛感情を芽生えさせるというところが何か…と思いますが、相手に会ったことがないけれども大金を振り込んでしまうのですね」

■専門家に聞く…ネット上での注意点

小栗委員長
「ロマンス詐欺などネット関連の詐欺に詳しい成蹊大学の高橋暁子客員教授によると、ネット上のやり取りは色々な妄想をしやすく、対面よりだまされやすいのが理由です。特に被害が多い世代は比較的SNSに慣れておらず、狙われやすい傾向にあるといいます」

有働キャスター
「自分に言われているような気がしますが、確かに対面だと『この人、ウソついてるな』と見抜けた経験はありますが、SNSでは自分の理想に妄想するというのも少し分かります」

小栗委員長
「そうですよね。また、だます側の多くが外国籍や海外在住を名乗っているケースが多いため、日本人でないなら情熱的な言葉を言ってきても違和感はないと思ってしまう人もいるといいます」

「専門家はだまされないためには、とにかくビデオ通話を求めることが大切だといいます。ロマンス詐欺の場合、自分ではない偽った写真を送ってくることが多いそうなので、本当にその人なのか早めに確かめることが大切だということです」

廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「今はSNSを通して付き合ったり結婚に至るケースもあるので、注意しないといけない問題です。こういう年代になると『付き合った!』『彼女ができた』と誰かに言う可能性が少し減るのかなと思っているので、少し判断が鈍くなるかもしれません」

有働キャスター
「中年の心をもてあそんで…と腹も立ちますが、甘い話には気をつけましょう。お金も、恋愛もです」

(3月7日『news zero』より)