「肥満人口」10億人突破……日本の傾向は? BMIが最も高いのは〇〇県 “自己責任”ではない背景と対策【#みんなのギモン】
菅原解説委員
「4日、沖縄県に聞いてみました。『一概には言えない』ということですが、食文化が要因の1つと考えられるそうです。気温も湿度も高いため、食材をダメにしないように何でも油で揚げて食べることが多いそうです」
「他にも、野菜の摂取量が少ないことや、お酒の飲みすぎなどを挙げていました」
徳島アナウンサー
「おいしい食べ物が多いですし、ついつい気候がいいので、飲み過ぎたり食べすぎたりしちゃうんですかね…」
■東京は男性が40番目、女性が41番目
菅原解説委員
「逆に、最もBMIが低かったのは男性が滋賀県(23.1)、女性が京都府(21.5)という結果になりました。東京都は男性が23.6で40番目、女性が22.1で41番目でした」
河出奈都美アナウンサー
「東京は思ったよりも低かったですね。自分もついつい時間がないとジャンクフードとかをたくさん食べてしまって、『あー、食べすぎた』なんて思うことがあるんですけども、(東京が)低いからといって自分が食べすぎないように気をつけなきゃいけない…」
菅原解説委員
「肥満でも健康だと別に問題はないのですが、あらゆる病気のもととも言われていますので、注意が必要です。日本肥満学会によると、肥満に加えて高血圧などの健康障害がある場合には、ただの肥満ではなく『肥満症』と呼ばれ、治療の対象となります」
「また、BMIが25未満だったとしても、注意が必要なのがメタボリック・シンドローム(腹囲は男性が85センチ以上、女性は90センチ以上)で、命に関わる疾患を引き起こすリスクが高まってしまうということです」
菅原解説委員
「ここからは、内臓脂肪を日本人はためやすいというポイントについて考えます。最近の日本の肥満傾向について、日本肥満学会理事の神戸大学大学院・小川渉教授によると、成人男性や子どもの肥満が増え、メタボや糖尿病と診断される子どもも増えているそうです」
「さらに、日本ならではの特徴もあるということです。日本人はBMIが低くても内臓脂肪を蓄積しやすい体質で、糖尿病にもなりやすいということです」
「これは、いわゆる『隠れ肥満』にも通じていますよね。一見すると細身で太っているようには見えなくても、内臓脂肪が多い状態を言います」
「小川教授によると、隠れ肥満は特に高齢者に多いそうです。私は若い女性に多いのかなという印象がありましたが、高齢になると体格は小さくなる一方で、内臓脂肪は年齢が上がるほど増えていくためだといいます」
刈川くるみキャスター
「両親や祖父母が見た目でふっくらしてきたら『一緒に運動しようよ』と声をかけることはできるんですけど、内臓脂肪はなかなか目に見えないので、その分注意が必要だなと思いますね」