福島第一原発の燃料デブリ初期取り出しに使用、ロボットアームを公開 東京電力
東京電力は14日、福島第一原発で燃料デブリの初期の取り出し作業に使用するロボットアームを公開しました。
ロボットアームは原子炉格納容器の内部を原寸大で再現した模型の中に設置されていて、14日はこのロボットアームの作業を遠隔で行う様子も実演されました。
メルトダウン事故によって溶け落ちた核燃料「燃料デブリ」の総量は、およそ880トンと推定されています。
東電は今年度中に、まずは2号機にロボットアームを搬入し、燃料デブリの取り出しを始める予定ですが、それは試験的なもので、取り出せる量は、わずか数グラムだということです。
福島第一原発で処理水については、国がこの夏にも海への放出を開始する方針ですが、廃炉の本丸とも言える燃料デブリの本格的な取り出しについては、見通しが立っていないのが現状です。