福島第一原発1号機 “燃料デブリ取り出し”来月上旬から内部調査再開
東京電力福島第一原発の1号機について、東京電力は、東日本大震災の津波による事故で溶け落ちた核燃料の取り出しに向けた原子炉格納容器の内部調査を12月上旬から再開します。
福島第一原発の1号機は東日本大震災の津波による事故で核燃料が溶け落ちて固まり、いわゆる燃料デブリとして炉心がある圧力容器の土台部分に残ったままになっています。
東京電力はこの燃料デブリを取り出すため、圧力容器を覆う格納容器の内部がどのような状態になっているか調査をしてきました。
ことし2月から行っていた調査では新たに、圧力容器の土台の側面に黒っぽい塊のようなものを確認し、その後は調査を一旦中止していました。
東京電力は来月上旬からこの調査を再開し、燃料デブリが格納容器の底にどれだけ広がっているか、その実態を調べるとしています。
また、来年3月ごろには燃料デブリが沈殿する圧力容器の土台部分の内部を初めて撮影し、状況を詳しく調べる予定です。