参院選「1票の格差」訴訟 東京高裁「合憲」判断
今年7月の参議院選挙の「1票の格差」が、憲法に違反するかどうか争われた裁判で、東京高裁は14日、「憲法に違反しない」=合憲との判断を示しました。
今年7月の参議院選挙では、いわゆる「1票の格差」が最大で3.03倍で、2つの弁護士のグループが、「投票価値の平等に反し、憲法に違反する」などとして、選挙の無効を求め、全国で訴えを起こしています。
これに対し、東京高裁は14日、1票の格差について「憲法に違反しない」=合憲との判断を示した上で、選挙無効の訴えを退けました。
同様の訴訟では、全国各地の高裁で「合憲」や「違憲」「違憲状態」と判断が分かれていて、今後、最高裁が統一的な判断を示す見通しです。
参議院選挙における「1票の格差」をめぐっては、最大で格差が3倍だった前回、2019年の選挙について最高裁は「合憲」と判断していました。