茨城県ひたちなか市などが進める第三セクター「ひたちなか海浜鉄道」の延伸事業について市は一部区間を先行して開業させる計画を明らかにしました。

茨城県ひたちなか市を走るひたちなか海浜鉄道・湊線（勝田～阿字ヶ浦間14.3キロ）は終点の阿字ヶ浦から3.1キロを延伸し、ネモフィラやコキアの花畑が人気の国営ひたち海浜公園などへアクセスしやすくする計画で2021年、国土交通省の事業認可を受けています。

ただ資材の高騰による建設費の増大などにより延伸計画を2段階に分けひたち海浜公園南口近くに設置する新駅までの1.4キロを先行して開業させる計画に変更され、ひたちなか市は12日、市議会に説明しました。今年度中に工事の認可を申請するということです。

湊線は以前、廃線計画が持ち上がったものの、ひたちなか市などが出資する第三セクターの運営となり経営努力で利用が回復したことから「奇跡のローカル線」とも呼ばれ、ローカル鉄道としては異例の延伸計画は全国から注目されています。