「電力需給ひっ迫注意報」継続… デパ地下で“節電タイムセール”も
28日も「電力需給ひっ迫注意報」が継続されました。各地で節電が進められる中、横浜市にある百貨店のデパ地下では、“節電タイムセール”が実施されていました。
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28日も夕方になるにつれ、節電が行われました。
東京・池袋にあるサンシャイン水族館では、ペンギンたちの近くにある涼しげな滝が、午後3時にストップしました。さらに、入り口にある滝も止められました。
サンシャイン水族館・設備担当 島森翔大郎さん
「水族館としてできることを考えたとき、演出に関わるところを優先して止めようと。節電のためでは、今回が初めて」
動物たちに影響のないところで節電に協力。ペンギンたちは滝が止まったことを気にすることなく、ミストで涼んでいました。また、施設の中でも動く歩道を停止するなど、至る所で節電を実施しています。
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28日も「電力需給ひっ迫注意報」が続く中、横浜市にある百貨店のデパ地下では、午後3時からタイムセールがスタートしました。
横浜高島屋 高田明宏店長
「揚げ物であれば、家庭で作ると部屋の温度が上がり、電力を多く食ってしまう。家庭内での節電にも役立つかなと」
節電に協力するため、27日からタイムセールを始めたのです。横浜高島屋では、全品10%オフで揚げ物を購入することができます。
買い物客
「エビフライとヒレカツを買いました。火を使うのはなるべく避けたいので」
「10%は大きいですね」
電力がひっ迫している間は、この“節電タイムセール”を続けていきたいということです。
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各地で節電が進められる中、政府は28日、「節電ポイント」の付与を8月中に始めることを明らかにしました。電力会社の節電プログラムに参加した家庭に対し、2000円相当のポイントが付与されるといいます。
東京・有楽町では28日午後、次のような声が聞かれました。
「いい試みなのかなと思います。簡単ならやってみたいかなって」
「みんなで頑張らないと乗り越えないと、しょうがないですね」
熱中症対策と両立しながら呼びかけられる節電。経済産業省は28日、東京電力管内で電力需給が厳しくなる可能性があるとして、29日も“注意報”を継続すると発表しました。厳しい暑さが予想される中、電力需給の綱渡りが続きそうです。