【解説】家電メーカーが投稿「エアコン節電方法」とは? “梅雨明け”当日に「電力需給ひっ迫注意報」
急激な気温の上昇に伴って、政府は「電力需給ひっ迫注意報」を初めて発令しました。「猛暑の中…電力“注意報”」「ちょっとした節電方法」「掃除も効く!」、以上の3つのポイントについて解説します。
気象庁は27日、九州南部・東海・関東甲信地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。関東甲信地方は、1951年の統計開始以来、最も早い梅雨明けです。さらに、東京都心は3日連続で猛暑日となり、6月の猛暑日数の最多記録を更新しました。
そして、梅雨明けの発表と暑さに重なったのが、初めてとなる「電力需給ひっ迫注意報」の発令です。東京電力管内の関東1都6県、山梨・静岡の一部が対象となります。
経済産業省は、27日午後3時から午後6時ごろの時間帯で、無理のない範囲で節電を行うよう呼びかけています。
電力需給ひっ迫注意報とは、一体何でしょうか。
電力供給予備率が5%を下回ると「注意報」、3%を下回ると「警報」となります。午後3時から午後6時ごろの時間帯は、夕方とはいえ、昼間に高まった電力の需要が続いてます。太陽光発電は、日が落ちる時間帯は発電量が減ってしまいます。このギャップで、午後3時から午後6時ごろの時間帯は、電力需給が厳しくなるということです。
東京電力パワーグリッドのホームページで閲覧できる「でんき予報」によると、27日午後3時から午後4時までの実績は、89%でした。100%を超えると大規模停電になるおそれがあるということで、他の電力会社から電力の融通を受けるなどして、補っていくことになります。
電力需給ひっ迫注意報の発令を受けて、企業も対応しています。
コンビニエンスストア「セブン-イレブン」では、電力がひっ迫する見込みの午後3時から午後6時の間、電気フライヤーによる揚げ物の仕込みを中止しています。ドリンク類の補充についても、なるべく午後3時から午後6時の時間帯を避けて、冷蔵エリアのドアの開閉を減らすことで、節電しようとしています。
他にも、「トイレの便座の暖房を切る」、「給湯ポットは1台で運用」などの対策を行っています。セブン-イレブンでは、首都圏を中心に1都8県の約8800店舗で取り組むということです。