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東北地方や新潟 土砂災害や洪水の危険度非常に高まる 28日明け方にかけ厳重警戒

2022年6月27日 19:59
東北地方や新潟 土砂災害や洪水の危険度非常に高まる 28日明け方にかけ厳重警戒
土砂キキクル(27日午後7時時点)

北日本では、高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。

この影響で、東北地方や新潟県では発達した雨雲が次々と発生し、山形県の新庄では、午後3時40分までの1時間に62.0ミリの、6月としては観測史上1位となる記録的な雨が降りました。

また、12時間雨量も、新庄で147.0ミリ、飯豊町中津川で132.5ミリとなるなど、山形県や福島県を中心に、この時期としては記録的な大雨となっています。

この雨で、東北地方では土砂災害や洪水害の危険度が非常に高まっているところがあり、午後7時現在も、山形県や新潟県の一部には、警戒レベル4にあたる「避難指示」や、警戒レベル3にあたる「高齢者等避難」が出されている地域があります。

避難指示の対象地域の方は、全員速やかに危険な場所から避難してください。避難場所への避難がすでに危険な場合には、建物のなるべく上の階に移動したり、崖から離れた部屋に移動するなど、少しでも身の安全を確保するための行動をとりましょう。

このあとも、湿った空気の流入は続き、北日本から東日本では、28日明け方にかけて雷を伴った激しい雨が降り、局地的には1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る見込みです。28日夕方までに予想される雨量は、いずれも多い所で、北海道、東北、北陸で100ミリ、関東甲信で80ミリとなっています。

前線や低気圧が近づく北海道ではその後も雨量が増える見込みで、28日夕方から29日夕方までの24時間で、さらに100ミリから200ミリの大雨が予想されています。

土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうなどにも注意が必要です。