新国立劇場バレエ団 コロナ禍で“経営悪化”来季の新作上演は見送り
国内唯一の国立バレエ団である「新国立劇場バレエ団」で、来シーズンに上演する作品のラインアップが発表されました。コロナ禍などで経営が悪化したことを受け、新作の上演は見送られています。
東京・渋谷区にある新国立劇場で7日、来シーズンの上演作品のラインアップ発表会が行われました。
吉田都芸術監督「立て直しのシーズンとなりますので、おなじみの作品が並びました」
長期化するコロナ禍などで、劇場の経営は悪化。バレエ団は新作の上演を見送り、演目数も従来よりも減らすことを明らかにしました。
吉田都芸術監督は、「歴代の芸術監督へのオマージュを込め、バレエ団の集大成となるようなラインアップ」と述べ、シーズンの幕開けは、初代監督がレパートリーに入れた「ドン・キホーテ」にすると発表しました。
また、監督就任以来から取り組んできたダンサーをめぐる環境整備については、報酬体系の改善や、新しい稽古場の開設の準備を進めているということです。